「S-CBTを受けるんですが、普通の英検との違いってありますか?」
「S-CBTってどんな対策をしたらいいですか?」
そんな質問をよくいただきます。
英検(従来型)と同じように活用できますが、試験の形態や方法などが異なる為、S-CBT試験に向けた準備が必要になります。
今回はS-CBTの対策についてお話をします!
S-CBTとは?

英検(従来型)は年間3回の実施ですが、「英検S-CBT」は原則毎週実施。
部活動の予定などの都合にあわせて受験日を選択できます。
通常の英検とは方法や流れなど異なる点もありますが、同じ資格として活用することができます。
従来型とは異なる点

対象級
英検(従来型)は4級と5級がありますが、S-CBTの場合は準1級、2級、準2級、3級となります。
原則毎週ある
英検S-CBTは同一検定回内(第1回検定の場合:4月~7月実施)で同じ級を最大2回受験することができます。
さらに英検(従来型)と併願することができるため、同一検定回内に同じ級を3回、年間で最大9回受験することができ、受験機会が広がります。
全ての技能をウェブで受ける
英検(従来型)の場合は筆記で行いますが、S-CBTの場合は全てウェブ上で受けることになります。
スピーキングも予め録音された問題を聞きとり、吹き込み式で回答します。
1日で4技能受験する
英検(従来型)と同じ出題形式を取りつつ、1日で4技能を測ることができます。
2次試験が別日の英検(従来型)に比べると、その分早く合否が出るのも特徴です。
S-CBTのメリット

- 毎週実施ているため、自分の都合に合わせて受験できる。
- 各都道府県に1ヶ所以上の試験会場があるため、移動が楽な場合がある。
- 1日で終わるため、早く合否が出る。
- 同じ級を2回受けられて、従来型との併用もできるのでチャンスが増える。
- ライティングはPC入力か手書きが、得意な方を選べる。
- スピーキングの音声はネイティブスピーカーの発音で、級に応じたスピード。また、ヘッドフォンのため聞き取りやすい。
- スピーキングの回答は録音方式のため、面接官と対面して緊張することが少ない。
S-CBTのデメリット

- スピーキングテストは一斉に始まるため、雰囲気に圧倒されてしまう生徒様もいる。
- スピーキングの解答は秒単位できっちり管理されている。
- 1回で4技能勉強しなければならない。
- PCの操作に手間取ってしまうことがある。
どっちのほうがいいの?
試験方法は異なりますが、採点基準はどちらも同じ。
好みはあると思いますが、受験する生徒様本人の状況によって使い分けるのが良いです。
例えば、出願まで時間がない場合は、短期間で多く受けられて早く結果が出るS-CBTを受けるのもよいですね。
どちらも併用すれば合格のチャンスが増えますので、うまく組み合わせましょう。
S-CBTの対策方法は?

試験の流れを知っておく
S-CBTは通常の英検と試験の流れが異なります。
また、試験もPCで受けるので、ぶっつけ本番だと操作に焦ってしまうことも…。
日本英語検定協会の公式HPでは、S-CBTを体験することができ、操作方法なども分かりやすく説明しています。
参考にして、しっかりイメージトレーニングしておきましょう。
⇩⇩⇩
https://www.eiken.or.jp/s-cbt/demo/2021.html
試験の特徴を知っておく
普段スラッシュリーディングをしたり、書き込みをしながら問題を解いている生徒様も多いと思いますが、S-CBTはPCで受けるため難しくなります。
もちろんマウスを操作して書き込むことも可能ですが、慣れていないと時間がかかってしまいます。
それを前提に、普段の学習を勧めましょう。
また、画面で英文を見ることに慣れていない方は、PCやスマホで英文を見る機会を増やして慣れておくと安心ですね。
集中力を高める
特にスピーキングでは、パーテーションがありヘッドフォンをしているものの、周囲の声はある程度聞こえます。
自分より早く回答する人がいたり、自分が話そうとしたときに誰かが回答を始めたり…そのような雰囲気に圧倒されてしまう生徒様もいます。
そこで重要になるのが集中力です。
普段過去問を解くときから、試験時間を意識して集中を持続させる訓練をしておきましょう。
また、上記にも書いた通り、イメージトレーニングをしておくと落ち着いて試験に臨めます。
スピーキングは制限時間を意識
スピーキングは特に、制限時間内で回答を終わらせることが求められます。
対面であれば、コミュニケーションを取れますが、S-CBTは吹き込み式のためそうはいきません。
日頃からタイマーを使って、時間を気にしながら練習するようにしましょう。
また、アティチュード(態度点)は声のみの判別となるため、明るくハキハキ言えるように心がけると良いでしょう。
それでも対策方法がわからない方へ

「私の場合はどっちを受けたらいいの?」
「なんとなくわかったけど、やっぱり不安…」
「もうすぐ試験だけど、受かるか心配…」
そんな方は、正しい対策方法やあなたに合った計画を知っているプロにお任せするのがおすすめです。
LINEで相談することもできるので、ぜひご利用ください!


クラウドEnglishライター
小池 千晴
コメント